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身体機能とADL、そしてニード

誰かに「ダメだ」と言われたとしても、
それは最初の一歩にすぎない。
習得しなければならないのは、
その「ダメだ」と言う言葉に打ち勝つことだ。
            
       ジェームズ・クック(海洋探検家)


新年度が始まりました。

新人さんも入ってきていることでしょう。

うちは病院内で中枢、整形など、
グループ分けをしてるんですが

うちのグループには
新人さんはいません。
既卒で5年目になるPTが入ってきます。

そのPTも自分の専門の後輩で
よく顔も知っているし、
夏の勉強会で講師をしてくれた先生です。


愛知県のPTであれば誰もが知っているような
有名病院のPTです。


昨日はそんな彼に、
家が近いこともあって帰りに送ってもらました。
車の中で彼は、

ADLに対してアプローチができるかどうか不安…

という言葉をしきりにゆうてました。


彼の病院は整形疾患中心の病院でしたが
元々ADLは完全自立しており、
認知面の問題はなく、
既往歴なども少ない患者がメインだったようです。

つまりは
ope部、受傷部の機能解剖学的な問題が
クリアできればADLのことは考えなくても
自然と自立する、

患者さんが多かったようです。


でもうちの病院は救急車もよく来るし
近隣では一番大きな病院です。

元々寝たきりや認知症、精神疾患などをもった方も
多く入院しています。

そんな中でどんな風に
ゴールを見極めていったらいいか、
検討もつかない…と言っていました。


今まで患者の病気や関節はみてきたけど、
人間全体を見てきてなかったと。

そんな風に考えられることが素晴らしいと思います。

うちの病院でも
人間、をみようとしているセラピストばかりでは
ないと思います。
特に若い先生は、
教科書にのっている病態で患者を捉えようとします。

患者さんの言葉を
教科書に載っている単語に
勝手にすり替えてしまいます。

腰のヘルニア患者の臀部がずきずきする、
という言葉を
ヘルニアで神経が圧迫されているからだと…

運動学的な問題を
教科書に載っている
パターンに勝手に置き換えます。

膝折れを
大腿四頭筋とハムストリングスの協調性が
悪いのだと…


もちろん当てはまることもあるでしょう。
だからそれが答えだと思ってしまうかもしれません。

でもどの患者さんでも
同じように良くなりますか??

僕はそう感じたことがありません…

前の患者で上手くいった方法でやっても
違う患者では悪いパターンを助長してしまうこともありました。


目の前の患者さんに向き合う。

言葉にすると簡単ですが、
実践はすごく難しいです。

でもそこがこの仕事の
楽しい部分でもあるんじゃないかと。


臀部のずきずきは、
もしかすると
痛い中でも生活していく中で
短外旋筋が萎縮、短縮し、
荷重時の伸張されている
筋の伸張痛かもしれません。

また筋発揮が低下した中で
筋収縮をたくさん出すための過剰収縮感かもしれません


患者さんが良くなる方法を考えましょう。

機能改善だけを望まれていない患者さんもいます。

今の機能でも
よりよく、痛みなく
過ごせれば良い、
という患者さんもいるでしょう。

そうゆう患者さんに対しては
現状の運動・認知機能を評価し、
そして患者さんの理解度や家族の協力
に合わせて
退院先の環境に合わせた
アプローチ、というより方法を
お伝えする。
ということが重要なのかもしれませんよね。

個々の患者さんのニードに対して
適切なアプローチや指導、関わり方ができるのが
プロではないかと思います。

どんな職業でも一緒ですよね。
顧客のニードに答える。


リハの内容はセラピストに依存している部分も
日本では多いように思います。

患者さんのニードとずれていても
患者さんはそれがリハビリなんだと思うでしょう

ただ筋トレをするだけだったり
ROMをするだけだったとしても…

リハビリの先生がやっているんだから
正しいのだと思ってしまうでしょう…


なんだかんだいっても
日本はまだ
患者が病院を選ぶ、よりも
病院が受け入れる患者を選んでいる
部分があるように思います。

客寄せをしなくとも、
多くの患者さんは病院のリハに来られます。

海外のように
独立制度が認められれば…

患者さんがリハビリを受けるセラピストを
選ぶ時代になったら、

生き残れるでしょうか?

病院や、その地域に
必要なセラピストの一員となれるでしょうか?


患者さんや家族が
病気や障害を抱えたとしても
その後の人生を
楽しく過ごせる

その患者さんの
人生を豊かにするために
ADLをできるようにするのでしょうし、
そのADL、日常生活動作と一言で言っても
その方がどんな生活スタイルなのか
畑仕事とか、買い物とか
家での役割はどうなのか

本人は今後どれくらいそれをやりたいのか
またはもうそろそろそうゆうのは引退して
ゆっくり過ごそうと考えてるのか

ADLの再獲得のためには
機能改善が必要なのか
そしてその機能改善は見込めるのか
(理解力や意欲、他部位の残存能力など)
また患者さん自身は機能改善を望んでいるのか
今の機能でもいいから痛みさえなくなればいいのか
ただ早く家に帰りたいのか

などでもちろん目指すべき
ゴール設定は変わってきます。

若い先生方は
機能の回復に固執しやすいです

自分も含めて…

でもそれだけが全てではない
と最近思うようになってきました。


患者さんを良くする

患者さんが良くなりたい

という思いの

”良くなる”

は必ずしも運動機能のことだけを指している訳では
ないんじゃないでしょうか

そのために
患者さんとコミュニケーションをとり
言葉の中から
その患者さんの
ニードや問題点
そして患者さん自身が気づいていない
潜在的な問題点を
見出すのが自分の役割だと思います

そのための機能解剖学や脳科学、心理学などの
知識だと思います。

臨床はテクニックを披露したり、練習する現場ではないです。

患者さんと向き合う場面です。
自分の知識をフルに使って。

知識は仕事以外の時間で増やすもんだと
管理人は思います。
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