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小脳の難しさ その2

新しい試みがうまくいくことは半分もない。
でもやらないと、自分の世界が固まってしまう。
         
        羽生善治(棋士)



I丸大先生からメールがありました

以下添付します


****************

ブログ更新楽しみにしています。
ここ最近、我らがボスとポニョ先生とのブログは
止まったままですが。



まず小脳の話の前に経験の話ですが、
人生の中で実際に自分で経験することなんて極わずかなので、
文献を読んだり、研修に行って学んでいるということも、
他の人たちが経験した知識を自分が経験したかのように
学ぶことなのだろうなと思います。

成長していくためには、
人の経験から学ぶということが大切なのであって、
自分の考えを押し付けるということには疑問を感じます。

むしろ、若いセラピストの経験から年長者が学べることも
多くあるということに気づかなくてはいけないと思います。
僕もちょっと思うところがあったので書きました。



さて文章の長さを稼いだところで小脳ですが、
本当に難しいですよね、今日もへこみました。
予測・注意・記憶の影響は大きいなと感じています。

小脳障害の初期に見られる吐き気というのも、
重心の移動とともに生じる前庭系・視覚・他の体性感覚の変化を
予測できていない場合が多いのではないかと考えています。

その問題は吐き気がおさまった後も、歩行や立位、上肢操作など
に影響を与えている重要な問題だと思います。


ここからは恥ずかしながら印象(経験論…)という感じですが、
予測(運動のイメージ)ができると、
運動にも変化が生じると思うのだけれど、持続しにくい。
記憶に残りにくいというか、
なんだか運動イメージに対して注意を持続できないというか、
(こんな表現はおかしいのかな?)
と感じています。



管理人さんの言葉にある、
過去に学習された運動についてということに関して、
小脳の方に動いた感じなどを質問した時に、
現在の状況ではなく、
発症前の運動について語られる方を経験することがあり、
そういったことも関係があるのかなと思いました。
取り留めの無い話になってしまいました。
すみません。

****************


というメールを頂きました。

なぜかI丸先生のパソコンからは
コメントができないということで
メールを下さいました。


ありがとうございます。

ではここからは
管理人の考えを…


なかなか下の若い先生の意見を
拾える
という先生はやはり現実的には少ないですかね。

うちは
1年目の時から
そうゆう先生に出会えたので
自分の考えを
突き進めていくことができました。

ただ印象ですが
最近の先生は
自分の考えを
アグレッシブに出していく
若い先生(ポニョ先生やATOMの主力メンバー?)
が少ない、ということもあるかもしれませんね。

ゆとり教育の影響?
でしょうか?



では話しを戻して小脳ですね!

やっぱり難しいですよね。
上手く注意を引き出すことができた症例も
自分は1人しか思い出せないくらい
まだ効果的なアプローチをみつけられていません。

それもまだ
理由ははっきりせず…
残存能力と言ってしまえば
それまでですが…。

まだまだ小脳は大脳皮質以上に
グレーな部分が多いですね。

大脳皮質と違って
直接的に意識化しにくいことも
影響しているのかもしれないです。


吐き気や目に見える障害の
原因であろうと思われる
予測の崩れ。

予測ができないからこそ
準備ができない。


ただ片麻痺患者さんの
準備ができないのとは
質的に違う。

片麻痺患者さんは
運動・感覚障害由来の
うまく動けない、ことでの
準備不足

つまり予測ができていても
その予測に見合う運動を
生み出せない


だけど小脳疾患の方は
運動・感覚の障害は少ないはず
つまり動くための能力はあるにも関わらず
準備ができない。

運動障害ではなく
運動を起こすための
準備(予測)が
できない。

予測ができないからこそ
実際の動作時に生じる
感覚フィードバックを比較するための
フィードフォワード情報がない

だから自己の運動を感じることができない
何を感じたらいいかが分からない

揺れていても
そのことにすら気づかない

なんてことが生じるのかと
思っています。



だけどもだけども
I丸先生の言われるように

「予測(運動のイメージ)ができると、
運動にも変化が生じると思うのだけれど、持続しにくい。

記憶に残りにくいというか、
なんだか運動イメージに対して注意を持続できないというか、
(こんな表現はおかしいのかな?)
と感じています。」


僕はI丸先生の
運動イメージに対して注意を持続できない
ということを

運動イメージそのものが作りだせない、
から注意を向けるべき情報が抽出できず
注意を向け、持続することができない

のだと考えます。


あとは立位・歩行に関してですが
多くの小脳患者さんは
下肢を過伸展して
上肢を完全に突っ張って
立位を保持しようとします。

運動イメージには
空間的なものだけではなく
下肢関節の動きの変化、流れといった
時間的要素もあると思います。

動作場面では
時系列に沿って
関節運動が常に起こり続けています

それも単関節ではなく
多くの関節が
時間的な順序・強さの変化をしながら…

人間はすごいですね。
そして多分小脳はすごい。

この部分が崩れてしまうからこそ
完全に下肢は膝をロックして
動かない下肢
を作ることで時間的・空間的要素をなくし
コントロールする必要をなくしてしまう

これは多くの情報処理を少なくし
ADLを遂行するための
小脳疾患患者さんの
ある意味では
自立するための
戦略であるかもしれません。

つまり動的な情報処理は
すごく苦手なんじゃないかと。

といって単関節の感覚を感じるだけならできます。
臥位で肘の屈伸、ならかろうじて分かります。

でもそれができても

上肢全体、下肢全体
と協調性を求める課題では非常に苦手
時間的・空間的+多関節
な情報処理

の改善には結び付かないのが現状です。


片麻痺患者さんや運動器疾患では
単関節の改善が
上肢や下肢といった
全体の何らかの改善に波及することは
経験しますが

小脳疾患はあまりそうゆう感じがない
(経験論…(笑))


つまり一つの要素が全体に影響している
片麻痺(それだけではもちろんないですが)や
運動器疾患と比べ


運動を含めた
身体全体の制御
そのものが障害されている
とも考えられます。


答えはまだないです…

またI丸先生、ディスカッションしましょう!!
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