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失認の難しさ

遊び心――
私がよく例にあげるのは
車のハンドルの遊びの部分のこと。
運転する時、
ハンドルに遊びがあるから正常に走れるわけで、
人の場合も、
こういう遊びの部分があって
はじめていい仕事ができるはずです。

    伊奈輝三(INAX社長)



失認勉強会、あと2週間となりました。

スライド作り、難航中です(笑)


文献などで知識を寄せ集めるのは簡単。
時間さえかければ誰でもできますから。


でも今回参加されるセラピストの平均は3.5年目。

自分が3年目の時には失認とか、無視とかは

車いす駆動で左にぶつける、とか
寝返りで左上肢忘れる、

じゃあ無視だ。


なんて安直な評価をしていました。


もちろんこれらは失認の症状である訳です。

が、仮説がないんですね。
ただ、目に見える現象に対して

”失認、無視”

という名前をつけただけなんです。

なんでぶつけるんだろう?
なんで左手忘れるんだろう?

それには
患者さんがこう感じているんだろうな、
患者さんがこう言っている、という言葉には
こうゆう背景があるんだろうな。

っていう目に見える現象に対する
原因の仮説、が
若い頃にはなかったんですね。

教科書や文献に載っているぶつける、忘れる
現象を見つけられることに満足しているだけ。

そして仮説のない評価は
治療には結び付きません。

だから治療の時間に
「また、ぶつけた~。気をつけてね」
「また左手忘れてるよ~」
的な対症療法しかできません。

そんなことは家族や看護師さんなどでも言えます。



自分たちの役割は
それをどうしたら改善に導くことができるか?
だと思います。

家族や病棟スタッフ、後輩に
「これを半側空間無視ってゆうんですよ」

なんてことを言っても
家族や病棟スタッフの方の
介助量が何ら減るわけでもないですし、
患者さんの無視が良くなる訳では
決してありません。


失認、は健常人の我々には想像もできない状況だと思います。

本人が真っ直ぐだと思っているのに、
(現実世界では傾いているので)
なぜか身体は倒れていく…

という混乱。

臨床では
無視単独で存在することは少なく、
左の身体失認や
左片麻痺も合併するために

臨床症状はさらに複雑になっています。


今回はそんな失認、を持つ患者さんの
臨床の難しさを再確認し、

そして自分達には
何ができるのか?
何を見て、何を考えたらいいのか?

を一緒に考えていけたら、と思っています★


いわゆる高次脳機能障害を伴わない、
片麻痺の患者さんに比べ、

失認を伴う右半球損傷患者さんの
臨床の難しい理由、
改善が思うように得られない理由を
自分なりに3つ考えました。

①外部からの患者さんの観察と患者さんの訴えが一致しない。
 例)坐位で右に傾いているのに、患者さんは左に倒れそうだ、という訴え。

②患者さん自身が視空間や身体がない、感じられない、という状況を認識できていない

③注意が散漫となりやすく、リハビリ中にも集中できない。


というのが自分の失認の難しさの理由かな、と考えています。
当日はこの辺りについて、臨床的な患者さんの現象を
知見や私見をふまえて説明できれば、と思っています。


今回は失認、右半球損傷を考えていく中で
空間の認識や注意機能というのを

考え直すきっかけになれば、と思います★

参加される皆さん、一緒に悩みましょう。
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