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変形性関節症と筋活動

私たちは、人間にとって
自由になることとならないことがある、
ということを受け入れなければなりません。
             
       五木寛之(作家)


今回は変形性関節症と筋活動をテーマに書きます。
このテーマに至るきっかけはツイッターの僕のつぶやきに対し、お返事を下さったPTの方とのやりとりがあったからです。
自分の考えをまとめるためにも書きたいと思います。


ツイッターは顔を見せなくても、知らない人でも気軽に交流できるので良いツールですね。

まずはツイッターでのやりとりを………



***********

管理人:自主トレはいわゆる筋力トレである必要はない。
患者さんが自分自身ででき、患者さんが自分で変化を実感できるもの、でないといけない。
そこを見極め、方法を伝えるのがこちらの仕事。
整形の患者さんでも下肢の随意運動よりも、足底を地面につけ、
痛くないことを感じることが自主トレの人もいる。



Aさん:わたしのいる職場は、自主トレ=筋トレという考えが根深いです。
わたしとしては、
動かし方を患者さん自身の中でフィードバックできればと思うのですが…


Aさん:変形性関節症の患者さんが多いのですが、
そういう方は筋力低下もありますが、
真の問題は筋の「弱化」じゃないかと思うのです。
収縮のタイミングや加重がうまくいかないことが
機能や動作を妨げていると感じています。




管理人:そうですね、筋がうまく役割を果たせていない可能性がありますね。
僕はではなぜ弱化するのか?を考え、アプローチすることが大切だと思います!




Aさん:その「なぜ」については、可動性がないことを問題としてしまいがちです…。
でも可動性がなくなってしまうもっと根本があるんですよね…




管理人: 同感です!勝手に可動性はなくならないでしょうし、
そうゆう方は可動性の改善=筋の弱化の改善とはなりにくい印象です。
面白いテーマなので今日中に自分の考えをブログにアップしますね(^^)


**********


というのがつい1時間ほど前にツイッターであったやりとりです。

臨床ではよくぶつかる問題だと思います。


整形疾患の場合、いわゆる筋トレにより、臥位や端坐位場面で筋発揮を促しても、
立位・歩行となるとなぜか発揮できない…という症例を多くみます。


それでもなぜか筋トレをしたり、
自主トレもいわゆる筋収縮を繰り返す訓練を提示したりしている場面をよくみますし、
過去自分もそうでした。


もちろん廃用予防の観点から考えれば効果はあると思います。でもこれは立位や歩行能力の改善には直接的には結
び付いていません。
(筋トレを実施後、歩行の改善がある、という人には筋トレの提示でいいかもです)


ということはいわゆる筋トレは、筋肥大をしたい、
というニードのある方には意味がありますが、

楽に立ちたい、とか楽に、しっかり、昔のように歩きたい、
というニードの方にはあまり必要性が感じられない

…だから自主トレを提示してもやってくれない

…なんてことになるのではないかと思ったりします。




もちろん筋力低下はあります。それに間違いはありません。

だけど筋力が低下する原因があるはずです。

変形→筋力低下ではなく

その人の立位・歩行のパターン→個々の筋のアンバランスな働き→使われない筋の萎縮→さらにアンバランス→筋での制御の破綻→関節構成体へのストレス→変形

という流れがあると考えています。


そしてその変形した中で、さらに痛みを抱えながらも毎日の生活を過ごしていく中で作り上げられた歩行パターンを持っています。


OA患者さんと骨折患者さんの大きな違いもそこにはあります。
オペ前は普通だった骨折の患者さんと、オペ前から変形と痛みありきで生活してきたOA患者さん。


OA患者さんはオペで骨アライメントを整えたとしても、
違和感を感じる人がいる。脚長差(オペ側の下肢が長くなったと感じる)であったり、荷重感であったり。

どうしてもオペ前の下肢の感じが基準となっているので。


しかもOAやRA患者さんは痛みを我慢できてしまう。
オペ後の痛みがあっても、
オペ前の痛みより少なければ患者さんは良くなったと思う。

それが創部の急性痛でなく筋の過剰努力やアライメントの崩れによる二次的な組織ストレスに由来するものであっても…。

痛みを我慢するのが当たり前になっている人がいる。
この自覚がそれほどない人もいる。


それが代償反応を生む原因でもあるのだけれど。


あとは股関節や膝など痛みにあった部分に積極的に荷重をかけないようなパターン。

それはオペ後も変わらない。

人工関節部の荷重感に違和感があり、無理に荷重をかけないようにする患者さんもいる。



痛みは少しでも生じることがよくないことや

痛みを我慢しているうちに罹患関節への荷重を避けるような癖がついていること、

人工関節部に荷重した時の感じ、は違和感はあるけれども
荷重をしてもオペ前と同じ部分には痛みが生じないことを

患者さんと会話しながら、患者さん自身に実感してもらうことで
荷重量が急に増え、下肢の筋発揮が改善する患者さんもいる。


麻痺ではないので筋収縮が起こせない訳ではないですからね。
心理的な問題や長年で身に付いた癖、
オペをした人工物に荷重をかけていいかの不安、
もしかすると荷重するとまた痛くなるんじゃないかなんて予測、

そんなネガティブな要素が患側下肢を使わないようになっている、ということが大きな原因であると思います。

その患者さんは自分の下肢をどう思っているのか?ということを自分は治療の鍵にしていることが多いです。


長くなりました。Aさん、ご意見頂きありがとうございました。
少しはお役に立ちましたでしょうか?またご意見をお待ちしています★
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