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評価は患者さんの思いを知ってこそ

Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.

一度も失敗をしたことがない人は、
何も新しいことに挑戦したことがない人である。

        アルバート・アインシュタイン



来週は、一宮のとある病院の勉強会の講師をさせて頂きます。

今回2回目となります。


テーマは
「仮説・検証 -片麻痺の上下肢のアプローチと対応のために-」


でございます。



といっても、評価法の話なんかもちろんしません…。

精神論です(笑)



最近、精神論や患者心理についてなど、
勉強会や講演で、
いわゆる教科書的な話をしなくなってきています。


もちろん、MMTやROMなどの評価方法が適切であることは大事です。


でもボトムアップ的な個々の評価を細かく行い、
個々の機能障害に対する訓練を行っても
患者さんの抱える問題点が改善するとは限りません。


患者さんの抱える問題の多くは、
病前のADLができないなど、生活に直結するものが多いはずです。

今までできていたことが、何らかの原因によりできなくなったために
困っているはずです。


その問題点は個々の機能障害の単純な足し算でできている訳ではないと思います。


患者さんは障害を受けることで
身体機能面だけではなく、
その機能面の障害によって

自分の身体に対する認識も変わってしまうと思います。

使えない手
頼りない脚
グラつく体
痛い脚
感じない手
痺れた手


など運動や感覚の障害により
今まで経験したことのない
自分の身体を体験します。


その体験による心理的な変化も運動に影響を及ぼします。

見た目は同じような動きであっても、
その理由は患者さんによって異なります。


見た目と筋力低下を単純に結びつけることは簡単です。
(合っているかは別として)

歩行中の振り出しで足が背屈せず、
つま先が引っかかるのを

足の背屈筋が働かない

を結論付けるのは簡単です。


じゃあ背屈筋を鍛えたらいいじゃん、となります。

でもそれが意外にうまくいかないんですね。


背屈筋がうまく使えないから患者さんは困っているんですね。

使えてたら、別にセラピストに言われなくても使ってます。
それがやりたくてもできないから歩行で足が引っかかったりと
生活に不便を生じているんじゃないでしょうか。


背屈筋の機能不全は

もしかしたら
足首を動かす感じが分からなくなってしまっているのかもしれません。

足を引きずっていても太ももや骨盤を使って、振り回すように足を出せば歩けるから
それでいいや、と思っているのかもしれません。

もしかしたらその歩き方でも
頑張って歩く練習を繰り返していれば
自然に足首も良くなる、と思っているのかもしれません。


どの患者さんでも
病前は、何も考えなくとも自分の身体は
思い通りに動いていました。

誰も足首の動かし方、を誰かに教えて動くようになった訳じゃありません。
生まれた時から、失敗を繰り返しながら
自然と自己の身体制御を獲得してきました。

それが病気や怪我で急に思い通りに動かなる、という
状況に直面します。


セラピストはそんな患者さんの
身体へとアプローチしていくことになります。


初めてのリハビリの日に、
セラピストの一方的な
筋力やら関節可動域やら周径やら計られ、

「○○筋が弱いので鍛えましょう」

「☆関節が硬いので曲げましょう」

と言われたらどう感じるでしょうか?

でも患者さんはそれがリハビリだと思ってしまうかもしれません。

リハビリの先生が言うことだから、とそのまま従ってしまうかもしれません。



リハビリもある意味、接客業です。

患者さんの望んでいることを知らずして何が提供できるんでしょうか?


例えばTKAの患者さんでも

膝が曲がらなくて困っている人もいれば

痛みさえなければ多少見た目は悪くとも
まずは家で家族のために家事をしたい!

と考えている方もいると思います。

上記のお二人に対して
同一のリハビリを提供するのでしょうか?

お二人の困っていることは違うはずです。
リハビリに期待することも違うはずです。
二人の「良くなる」という基準も違います。


まずはそれを知ることが最初ではないでしょうか?

「はい、じゃあ筋力見せてください」
「膝がどのくらい曲がりますか」


………の前に


「何にお困りですか?」
「何ができたらうれしいですか?」

など患者さんの思いをまずは把握することが大事だと思います。

その患者さんのニードがあってこそ、
そのニードを叶えるために
こちらが何ができるのか?

を探るのが評価ではないでしょうか?
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