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初回リハ時に何をするか

運・勘・人に頼る勝負はやめだ…
そういうノータリンな振る舞いはもうやめ…
自分の頭で考え…勝つべくして勝つ…

             カイジ(漫画)


明日から三連休でキャンプのため
ウキウキの管理人です。


脳祭りもキャンセルもなく受付を完了しました。

キャンセル待ちはとりあえずなさそうです…
キャンセル待ちを期待していた方、申し訳ありません。



ということで久しぶりの更新は

初回のリハ時に何をするか?です。


今日は先週末より担当になった方に何をしたか、を具体的に書こうと思います。

患者さんは橋出血で1ヶ月半ほど経過し、大学病院から
自分の勤務する回復期病院へ来られた方です。

転院初日には
病棟でのADLを確認し、
家族や病棟ADLを担う看護師や介護スタッフへの移乗やトイレ動作などの方法の伝達。

これは転院してまもなく、リハスタッフと病棟スタッフ、栄養士、MSW同席のもと
全患者さんに行います。

そして自分の担当初回。
まぁ初回だけでなく初めの2,3日間は
本人や家族と会話もしながら情報収集、
身体機能や認知機能をしながら進めて行きます。


今回の患者さんは
橋出血で構音障害もあるため、
何度か聞き返しながら
本人の情報収集を行います。


はじめのうちに自分が気をつけることは


患者さん、ご家族の

不安

できる限り軽減すること



です。



患者さん本人だけでなく、
ご家族の方も

自分が、そして家族が
重い病気になる


という人生で初めての経験です。

まだ自分は親や家族がそれほどまでに重い病気にかかり
看病をした、という経験がないので

本人、ご家族の思いを十分理解することはできないです。

病院という特殊な環境で
病気を患った方を多く見ているのですが

いくら心の準備をしたとしても
自分が、そして自分の家族が
脳卒中のような病気になってしまった場合、

何ができるのか…
何かできることがあるのか…

パニックになってしまうと思います。


それまでの人生が一変すると思います。

本人だけでなく
それを取り巻く
家族や友人、職場など

全てが変わります。


もちろん、後遺症もなくよくなって
今までと同じような生活をできれば良いのですが

そのような方は、急性期病院で自宅退院してしまう方が多く、
当院のような回復期病院に来られる多くの方は

生活スタイルを変えての自宅退院であったり
職場復帰にも何らかの配慮が必要であったり、
退院後すぐには職場復帰が難しい方もいらっしゃいます。


今回の橋出血の方、Aさんとします。

Aさんも定年後もその腕を買われ、会社からお願いされ仕事を続けていました。

その仕事中の発症だったようです。

自分は前院からの情報に目を通しますが、
話せる方には本人、ご家族の方から
実際にエピソードを聞きます。

ご家族から聞く場合も
ご本人がいらっしゃる前で聞きます。

それは本人にも
家族がどれだけ心配していたのか、を
再確認して欲しい思いがあります。

本人は数日間意識がなく、
意識が戻った時には
全然自分の身体が動かなかったそうです。

セラピストからしたら

「運動麻痺」

なんて4文字の単語で済まされることすらありますが…


患者さん本人からしたら
自分は何もできなくなってしまった…

仕事はどうすればいいんだ…

これからどうなるんだ…

よくなるのか…

言いたいこともしゃべれない…

どうしたらいいんだ…


といった解決できない現実に直面しています。

初めて自分の身体がゆうことを利かなくなる、
という
これまでの当たり前であった身体や動き、生活、人生…

全てが一瞬にして奪われます


自分は何もできない、という思いも生まれるかもしれません。


だからまずは
家族の方がいれば
どれだけ心配だったのか、
この人は元々こんなことが好きで…
仕事も本当に一生懸命やって…

など家族の思いを知ってもらいたいと思ってます。


応援してくれる、心配してくれる家族、もしくは友人や職場の仲間がいる
ことをご本人に知ってもらいたいんです。

やはり人間一人では生きられません。

家族がいるから、
仲間がいるから
諦めずに前を向けるのかもしれません。


自分のことを認めてくれる存在
自分のことを受け入れてくれる存在が必要です。



非科学的ですが
自分は大事なことだと思っています。


そしてエピソードの中から
最初のご本人が自分の身体をどう感じていたのか?

今はどうなのか?
よくなっているのか、それとも変わっていないのか?

などの患者さん本人の思いや
感じているであろう身体への思い

を言葉の中から想像します。

そしてそんな話をしながら臥位で姿勢や四肢、眼球の動き、
実際の起き上がり、座位、立位を一度とり評価をしていきます。


そしてその場で
自分の評価をお伝えしていきます。

なぜ麻痺側の上下肢はこのように動くのか?
座位姿勢は非麻痺側に傾いているが、これは何故か?
などを説明していきます。

この方は末梢の随意性は拙劣ながらありますが
麻痺側四肢の近位部、体幹の弱さがあり
それが原因で座位姿勢の崩れ、非対称性があったため、

家族の目の前で
骨盤を介助して安定することで端坐位姿勢が改善し、
L字柵にしがみついていた非麻痺側の上肢をバンザイできる、
という部分をお見せした上で、

骨盤(家族にはお尻と説明しました)が不安定なことが
端坐位を上手くとれない原因です、
と説明しました。


本人、家族とも職場への復帰を希望されています。


仕事へ復帰するには
まず歩けることがもちろん必要です。

そのためにはまず自分で立てること、座れること。

この方は立つことには不安を訴えていたので、

座位姿勢でもみられる骨盤の不安定性、
さらには下肢のコントロールが上手くできず、
力も思ったように入らない、
支える感じも感じにくい

ことが影響していると思います。

まずはリハビリでは座る練習の中で
非麻痺側の上肢ではなく
骨盤や体幹を自分で働かせながら
足りない所はセラピストが助けながら、

自分でバランスをとれることをまずは目標にします。

とお伝えしました。

そして実際にその場で座位での練習を行い
(内容は細かすぎるのではしょりますが)

自己にて手放しでバランスがとれるところまでいけました。

そしてその後、麻痺側下肢に装具をつけて
下肢のぐらつきは介助した上で、

Aさんには座位でできた体幹の制御を意識してもらいながら
立位になってもらいました。

下肢を介助にて支えておけば
初めの評価ではくの字だった立位姿勢が
だいぶ真っ直ぐに立てるようになりました。

本人も怖さは減り、
家族から見ても
「お父さんすごい!」

という発言も聞かれ、

Aさんも顔面神経麻痺によるお顔の動きにくさもありながら
口元がニヤっとなりました★

そこでうちは
Aさん、今笑いましたね。

と家族の方が気づきにくい変化もできるだけ説明するよう心がけます。


家族の方も
「お父さん、笑えるんだね」

とまた新しい発見ができ、
相乗効果につながると勝手に思っています。


このような感じで、
職場復帰という目標の中で、

そのためにはまず今何が必要か、
何が問題で、
その問題が解決するとこうゆう変化があります
(座位の安定)

そしてそれができると
立位も安定します。

だけどAさんはまだ立位に不安があるようですので、
まずは座位で体幹・骨盤を使って自分でバランスがとれるようになりながら

装具や介助をしながら立位の練習もしていきます。


立つ練習もただ立つ練習を繰り返すだけでは
今の動き方だと非麻痺側の上下肢だけで頑張ってしまいやすいので
これを繰り返すのは良くないと思います。

立つのが目的ではなく、
麻痺側を使える部分は使って立つ、ことが目的です。


と大雑把な流れを説明しました。


多分、これまでのブログでも書いてますが、

何のためにリハビリをやっているのか
これができたらどうなるのか
今これをやると何がいけないのか

などを説明することが多いです。


できるだけ患者さんやご家族が分かるように

今何をやっているのか、が分かるように

今やっていることは家族のニードにどうつながっているか、が分かるように

そしてリハ後に何がどう変わったのか、が分かるように


今、ご本人は何をしたらいいか、
ご家族はご本人にどう接したらいいか、が分かるように。



色んなことをはしょっていますが
これが初回に意識していることです。

何となく書こうと思ったので書きました。
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