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自分の関わり

手が届かない?
お前は手を伸ばそうとしてないじゃないか。

        誰かが言った名言


はじめにお詫びです。

3/16に予定していた建内先生との「股関節」の勉強会ですが
諸事情により、延期させて頂きます。

現在日程調整中ですので、
また詳細が決まり次第アナウンスさせて頂きます。


楽しみにされていた皆様、
誠に申し訳ありません。

そしてお待ち下さい。

**********


ということで、
2日間連続での更新です。


ツイッターを通じて
とある人が
自分のブログを読んで下さったようで…

その方のブログ(←リンク)は
自分のセラピストとしての考えに大きな影響を与えてくれています。

痛みや苦しみを持った方への関わり方
当事者ではなく
その方に関わるセラピストとして
どうあるべきか
どんな言葉で声をかけるべきか
どんな存在であるべきか

そんなことを
振り返るきっかけになったブログです


そんな方が何の偶然が自分のブログを読んでくれて
ツイッターをきっかけに知り合うことができました。


ということで無駄にテンションが上がっているので
今日も書こうと思います。


では今日のテーマ…

「自分の関わり」

でございます。

注意:長いのでお時間のある方のみご覧下さい

本日、
脳出血で左片麻痺の女性
(左の感覚障害、注意障害あり起居などでは上下肢とも忘れたまま動くことが多い方。左身体は基本的には弛緩性。上肢は肩内転のみ、下肢は股関節はぐらつきながらも随意運動可、膝・足は意識すればわずかに動く)

の方のリハビリ中、

「管理人さんが触ると、自分の手とか足になったように感じるんだよね」

と言われました。

もちろん
自慢したいわけじゃありません。

でもそう思ってもらえるように
常日頃触れ方や動きの介助、刺激なんてのを考えてるので

この言葉は本当に嬉しい言葉です。
こんな言葉をこれからも沢山聞けるように
努力を続けないといけません。


でも伝えたいことはそうではなくて

患者さんは自分の手や足が
自分のものでない


と感じていることです。


患者さんの病態それぞれに原因は異なりますし、
中枢神経疾患だけでなく、整形疾患の方でもいます。

自分の意図したように
身体が感じない、動かない

これまで当たり前に
動かし、感じていたことができない

今までになかった
動こうとすると痛みや痺れなど不快な刺激が生まれる
といったことが

大きな理由であると思います。

この方とのリハを通じて
自分が感じたことを書きます。

全ての患者さんに当てはまるわけではないですが
もし参考になれば幸いです。


この方は感覚障害はありますが、現在改善傾向で(自然回復です)
前述した運動麻痺が上肢は肩内転のみ、下肢は股関節はぐらつきながらも随意運動可、膝・足は意識すればわずかに動く、という状況です。運動機能も日に日にに変わってきています。

背臥位にて
下肢の運動も介助にて重さを取り除き、股・膝・足の関節適合性を保ちながらであればそれぞれ随意運動もできます。
また荷重をふまえた下肢のトータルな伸展活動もできます。でも股・膝の伸展よりも足の底屈が強く出てしまいます。
これが立位では下腿の後傾を誘発し、膝のロッキングでの支持となりやすい状況です。でも立位時には底屈筋は緊張強いですが、膝や股関節は背臥位時のようには働いておらずグラグラです。


これが簡単な運動機能の評価と現象です。

1週間ほど関わり、
この患者さんが感じていることや意識していることは

・頑張るのは非麻痺側の右上下肢
・左はどうせ動かない、下肢は力は入らないけどこう(膝ロッキング)すれば転ばない
・みんな良くなってるっていうけど使えない(体重を支えられない)じゃん

という感じです。ものすごくざっくり書いています。

立位の荷重時、に限定して書いていきます。それぞれの関わりを書いていたら小説みたくなってしまうので。

この方は随意運動がわずかながらありますし、それは分かっています。
でもそれはまだ本人が思うような「動く」というレベルには達していません。

だから良くなっている、と色んな人に言われても
でも全然使えてないじゃん。歩こうとしても歩けないんだから…

という思いが生まれてしまっているかもしれません。

この方は下肢に力を入れようとしても力が入るまでに時間がかかります。ゆっくりと緊張が上がってきます。ただその緊張も非麻痺側に比べたら非常に少ないです。
また上手く自分の思った部分に入ることもあれば、なかなか入らず焦ってしまうがために体幹や右の上下肢に力を入れて何とかしようとしてしまいます。

でもそうすれば麻痺側を動かそうとしているつもり、が非麻痺側で頑張ってしまうことになっています。
本人は一生懸命なのでそれには気づきません。

けど言われれば気づきます。

自分は

「左脚に力を入れようとしても入れたい所に入りにくいですよね」

「でも頑張ってもなかなか入らないから得意なこっち(非麻痺側)が頑張ってきちゃいますね」

「じれったいと思うんですけど、左(麻痺側)の脚はエンジンがかかりにくい状態なんです。頭で10の力を入れようとしても、2か3くらいしか入らないと思います」

「しかもその2か3が入るまでにもずっと意識していないと入らないし、しかもゆっくり入ってきます」

「昔はそんなことちょい、とやればできたからこんな風に自分の身体を意識して動かすのは初めてだと思います」

「すごくめんどくさくてじれったいですけど、Aさんはエンジンがかかりにくいだけでかからない訳ではないです」

「脚に力が入りにくいのは力が足りない、という訳ではないです。もちろん病気になってから動かなくなっているので筋肉も痩せているとは思いますけど」

「脚の力が入りにくいのは筋肉や脚の神経が切れた訳じゃないんです。だから脚そのものは本当は元気なはずです」

「でもその脚の思ったところに力をいれる頭のスイッチが上手く入りにくくなっているのと、そのスイッチが入ってもエンジンがかかりにくいし、Aさんが意識しないとかからなくなっているんです」


なんてゆう風に伝えました。
この方は自分の母親くらいの年齢の方で、左麻痺であり失語などの問題はなかったのでこのように説明しました。
もちろん表情や返事などをみて、伝わっているかは確認しながら話を進めています。

そして立位をとりながら(左膝はロッキング)、

「左脚は頑張るとここ(足)だけが頑張ってつま先を突っ張っちゃいます」

「足の裏のどの辺に体重かかってます?」


Aさん『踵かな』

「右の足はどこです?」

『足全体って感じ』

「つま先で突っ張っちゃうんでこんな風に踵にかかっちゃいます(目の前で自分がやって見せる)」

「足全体をゆっくりつけるようにしてもらっていいですか?」
(上半身を左前方に傾ける:上半身の重さを利用し前足部に荷重しようとしてしまう)
「それでもつま先にかかりそうですよね」

「でもそのやり方で右脚と同じような踏ん張る感じはしますか?」


『しないです…』

「しょうがないですよ。今までは左脚は本当に力が入らなかったので、どうしても動かしやすい所が動きたくなっちゃいますよね」

「右脚は踏ん張るときどの辺使ってます?」


『膝のお皿のあたりかな』

「この辺ですか?」
(大腿広筋群の弛緩があり、筋紡錘を興奮させる意識で強めに自分が把持して)
「こんな感じだと右脚の感じに似てます?」


『いいですね(笑顔)』

「じゃあ僕ここ触っとくんで、少しここを使おうとしてみてください」
(繰り返しながら、徐々に同部位の緊張を意図的に上げられるようになる)
「大分よさそうですよ」
「そこ使っとくと足の裏全体はつけそうですか?」


『できますね★』
『久しぶりの脚って感じ(笑顔)』


……………

長々長々と本当にすいません。
これが今日(ブログを書いていたら日をまたいだので実は昨日)の
臨床の実際です。

本当はもっと言葉のやりとりや
患者さん自身の試行錯誤はありますが
それは書ききれません。
こんな流れです。


前半は患者さん自身に身体の問題点を伝えました。

患者さんは自分の身体がどうなってるのか
なんでこんなにできないのか
どうしたらいいのか

分からず混乱しています。

まずはその理由を知ることも大事です。
少しでもこの先どうなるのか
今この状態はどうゆう状況にあるのか、を
知ることで自分のやるべきことが
少しでもすっきりすればと思います。


でもただ伝えるだけでは無責任です。

理由が分かったとしてもそれは解決ではありません。
ある意味、気休めでしかありません。

じゃあどうしたら良いのか?

を患者さん自身が身体をもって理解しないといけません。

そのためには成功体験が必要です。

こうしたらいいんだ!
こうしたら少し使えるんだ!
こうゆうことね★

という発見と、それを患者さん自身で再現できる経験が大切です。

リハビリ場面だけの変化で、患者さん自身がそれを再現できなければ
病棟や生活には反映しません。

それではリハビリに依存してしまう可能性もあります。

自分で問題点を認識し、
それを自分で解決・改善する方法を知り、実践できる。

そこまで一緒にやっていくことが自分の役割だと勝手に思っています。


ではおやすみなさい(笑)
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