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問題の抽出は大切。でもそれだけではない。

問題に気付くことが大切です。
しかし、それができたからといって、それだけでは何にもなりません。

その問題が起こった原因を分析し、その内容を人々が共有することが重要です。
また、その分析結果をもとに具体的な計画を立てることがさらに重要です。

           カルロス・ゴーン



毎日、ブログを読んでくださている方、ありがとうございます。


今日のテーマは問題点の抽出です。


問題点がなければ、目標が立ちません。

問題とは、

理想ー現状=問題

です。

つまり、自分なりの理想像をもっていないと問題点は見えません。

例えば歩行、を見る時に
自分なりの歩行の理想像をもっていないと

現状を評価した際に
いわゆる正常ではないアライメントや動きを観察できたとします。

(ここで観察できない方は問題に辿り着くことは難しいかもしれません)


若いセラピストの方は、
そのアライメントや動きを
そのまま、
見た目だけ正常に近づけようとします。

ここが間違っていると自分は思います。


観察される姿勢や動きは

その患者・利用者さんの
今の身体状況や感じられること、感じたことに対する意味付けといった
情報処理のプロセスの結果


です。

皆さんは目に見える現象を、

筋力低下や
可動域制限

運動麻痺や
感覚障害

痛み
高次脳機能障害

などなど、様々な評価で解釈をしようとするのではないでしょうか?


上記のいわゆる機能障害の評価をもって
動作を解釈しようとする。


もちろん、大切なことです。

でも患者さんの動作は
機能障害をただ足していったものではありません。

痛みがある方でも、
変形性の関節症で何十年もの間、痛みと共に人生を過ごしてきた方と、
骨折により、いきなり今までで経験してきたことのない痛みがある方では

痛みに対する行動が異なります。

痛みとともに過ごしてきた変形性関節症は人工関節置換術にも
意外に歩行訓練がスムーズにいくことが多い印象です。

もちろん痛みはあるのですが、それでも
「手術の前に比べたら」と歩けてしまう。


逆に今まで痛みなく過ごしてきた方が骨折、そしてその手術後では
足を着くこともできなかったりします。


痛みの程度は違うかもしれません。
それでも骨折の方は炎症反応が落ち着いてきても
なかなか足で踏みしめることが難しい方もいます。

単純に痛みがあるから、といっても
行動には違いが現れます。


そこには痛みをどう解釈しているのか、どう意味づけているのか?

が異なるからです。


だから見た目に現れる、姿勢や動作は

機能障害が直接現れるだけではありません。

その機能障害を、患者さん自身がどう捉えているか?

という、解釈・意味付けのプロセスがあります。


運動麻痺や筋力低下、廃用による体力低下など
検査上の結果は同じでも、
リハビリへの意欲や
座位、立位、歩行などの能力や姿勢保持・動作パターンはそれぞれ異なります。

もちろん機能障害そのものも影響しますが、
会話によって、
本人の意識付けを変えるだけでも変化する場合を多く目にします。

例えば、大腿骨骨幹部骨折や下腿骨折の術後の患者さんでは
端座位姿勢で、患側下肢でしっかりと体重をかけないように、
健側へと上半身を傾けていたり、
人によっては患側のお尻までもが少し浮いたような姿勢の方もいます。

そして腰痛の訴えまで…


そんな方に
「まだ怪我した方に体重かけるの心配ですよね」
「でもお尻は怪我してないので、着いても大丈夫だと思いますよ」

なんて会話をすると、
患者さん自身がお尻をつけてみて
『あっ本当だ、お尻は別に大丈夫だ!』

なんてことに気づけば、途端に座位姿勢は変化します。

そうすると過度に傾けていることでストレスのかかっていた腰も楽になるかもしれません。


腰が痛い、という患者さんの言葉は

患側の下肢をできるだけ刺激したくない…

そんな思いが姿勢に現れた二次的な結果です。

そのような方に腰が痛いと言っているからと
腰をマッサージしても、その場だけは良くなるかもしれません。

でもまた次の日には同じ痛みを訴えてしまっていることでしょう。


患者さんの言葉は大切です。

でもその発言はなぜ生まれてくるのかを
客観的な評価と照らし合わせながら
患者さん自身の目に見えない
心の中(解釈や意味付け)を知ることが
大切だと思います。


問題の抽出能力

単に機能障害を評価するだけではありません。

目に見える(いわゆる異常な)姿勢や動作パターンが
なぜ生じているのかを

機能障害だけで(無理矢理に)結びつけて解釈するのではなく
患者さんのキャラクターや会話における言葉や表情の変化を観察しながら

どのような
内的なプロセス(患者の思いやある知覚経験に対する意味付け)によって
目に見える形で現れているか

を仮説・検証を通じて、明らかにしていける能力だと思います。


上記の問題抽出能力があって始めて
リハビリの目的と今すべきことが見えてきます。


問題抽出はスタートです。

しかしタイトルにもありますが
問題抽出だけでは問題を解決できません。


ではそんな話はまた今度。

まずは問題を抽出できる能力をしっかりと高めましょう★
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