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人と関わる、ということ

10/19にASRIN様で講演をさせて頂きました。

股関節のリハビリについて、講義と実技を3時間ほど。

参加者の方から
ご感想を頂き、概ね好意的で臨床につながっている、または臨床の見方が変わる、増えているような印象です。


少しでもお役に立てたなら幸いです。

今回は40人ほどのご参加でしたが、
それでも全員には回ることができず…


そして少し厳しめのご意見も頂きました。

実技の根拠は?

そして今回はアナトミートレインを例に挙げ、説明しましたが、
アナトミートレインだけでは説明できないと思います。

の2つです。


ごもっともです!!!


実技の根拠は?
についてまずは自分の考えを。

現在、リハビリの分野ではエビデンスを構築しようと様々な知見が日々生まれています。

でも、結局それを使うのは私たちセラピストであり、
個々のヒトです。


例えば何やら筋の働きが大事だ!
という報告があったとしても、
その何やら筋の働きが
観察や触診で捉えられなければただの知識です。

臨床場面で活かせないことになります。


今回は
まず自分のやろうとしていることを
手を通して
相手に伝えられるか?

をテーマにしました。

背臥位でのSLR。これだけです。

実技で関わったグループには
SLRでの筋の活動パターンと立位での活動パターンの共通点。

そしてSLRの自動介助時のこちらの微妙な操作で筋活動や受け手の意識が大きく違うということ、を少しでも経験できるよう関わりました。


この手技がいい、
この方法がいい、
この方法にはエビデンスがある


色々ありますが、

大事なのは

目の前の人に何が起こっているか?

を察知する能力

が必須だと思います。

そして自分の介入により
相手に何が起こり、それをどう感じているのか?

を知ることが大切です。


いくら良い良いと言われている方法でも
介入の仕方、触り方、声のかけ方、こちらの表情、立ち位置、動かす速さ、強さ、動き出すタイミング…などなどにより反応はかわります。


その日の睡眠の具合や気分など様々な要因で、反応も変わります。

セラピスト側の体調、気分ももちろん影響します

同じ人でも昨日と今日で同じ反応は出ないかもしれません。

だから

今、何が起こっているか?

その時々の反応を大切にする必要があります。

根拠だけならたくさん本も出てます、文献もあります。

でも根拠だけを知っていても、
目の前の現象を捉えられなければ


良い素材を揃えても、良い料理ができないのと同じ、かもしれません。

今回は
あなたの持っている素材を少しでも活かすためには、という立ち位置でお話、実技をさせて頂きました。

素材を増やすのではなく、素材を活かすためです。

座学で知識、知見を増やすことももちろん大切です。

ただ、お伝えしたように

知識 ≠ 臨床能力ではありません。

臨床能力を高めるために、自分に何ができるのか、考えてもらいたかったんです。



アナトミートレインだけで説明できない、について。

そりゃーそうです。

それで済むなら職場のみんなにアナトミートレインの本配ってます(笑)

ただ多くの人が筋を一つずつ考えすぎて、隣接関節や全体のつながり、を意識している人が少ない!と僕の周りの人と接して感じていたので、一つ提示しました。

筋膜のラインも、
一つずつが単独で働く訳ではなく、それぞれが影響しながら全体を作り出します。

これは脳科学でも一緒ですよね。

何とか脊髄路は近位、遠位、伸筋、屈筋に働くとありますが、これもそれぞれが単独で働く訳ではなく、様々な経路がリアルタイムに相互に影響しながら、全体として一つの動作なり、思考なりを生み出しているはず。

機械的にこれなら、ここ

みたいな関係で説明ができないと思います。

ただ知っていればそれだけ考察は深まります。


ただ行動が変わる場合には、その人の中で何かが変わっている。

何か心が動く経験がある。

精神論みたいですが、
自分はここを大事にしています。

そのための様々な知識だと思っています。

解剖学も、運動学も、脳科学も、心理学も、現象学も
その人を知るためのツールでしかないです。

アナトミートレインもツールです。

当てはめるのではなく、
そこを一つのポイントとして見やすくする、だけです。

教科書通りの反応ならそこから考える。

違う反応ならまた違うツールで考える。

それだけです。


でも最終的には

人対人です。
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