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運動麻痺に対する治療戦略と実践③ 質を考える ー 患者さんにとっての良い運動とは

私たちセラピストは、
筋や関節などバイオメカ的な視点、
感覚・知覚、ボディイメージといった脳科学的な視点など
様々な視点から良い運動を考えることができます。

もちろんそれらは非常に大切ですし、
知らなければ何が起こっているのか捉えることができません


しかし、臨床場面において大切なことは

患者さんは何を望んでいるか
患者さんはどうなりたいのか
患者さんの良くなる、ということはどうゆうことなのか」を把握することです。


これまでの背景や会話、病棟生活での過ごし方や表情など様々な所にヒントはあります。

患者さんの望みを聞き出すこと、見つけ出すこと。
これがリハビリのスタートです。


ここが曖昧なままだと患者さんは何を目指してリハビリをするのかが分からないまま患者さんもセラピストも日常を過ごすことになります。
それでやる気を出せというのも無理な話かもしれません。


患者さんの望んでいることが分かったら、
それを達成するために何ができるのか(どこに問題があるのか)、
それに対してどう課題を提案し、効果判定をしていくのかというアプローチに進むことができます。



著書「観察による歩行分析」で有名なKirsten Götz-Neumannは

1  Wish (患者の望み)
2  Focus (望みを達成するための問題の焦点化)
3  Design (治療デザイン)

という3つのステップに分けています。


様々な知見や治療の理論は2、3のために役立ちます。
でもどんな理論や治療法も患者さんのWishにつながっているかどうか、をいつも考え、見直すことが大切だと思います。


極論になりますが、良い運動なんて存在しません

これまでの患者さんに人生で培われた身体経験を基盤とした「良い」という感覚。
加えて見た目の美しさにこだわったり、
見た目よりも一人でできれば良い、
運動速度や安全性などどれを優先するかは患者さんの価値観によって異なります。


患者の身体経験と価値観に沿った運動、これが良い運動だと思います。



次回は、回復の時期に合わせた治療戦略、をお送りします!!




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