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運動麻痺に対する治療戦略と実践④ 回復の時期に合わせた治療戦略

これまでの知見から、脳の再構築は永続的に変化する可能性があると考えられています。
しかし多くの患者さんの機能回復は3~6ヶ月でプラトーに達するという報告もあります。

この矛盾はどうして生まれるのでしょうか?
そこには機能・生活・心の3つの要素が影響していると考えます。


急性期には脳の器質的な変化による劇的な運動回復が起こります。
それこそ次の日には全く動かなかった手が少し動くようになったりします。

この時期には自然回復の影響が大きいと思いますが、リハビリが開始されていれば
「リハビリのおかげで良くなった」と患者さんも、さらにはセラピストまでもが思ったります。

そのリハビリがベッド上で指を適当に?動かすだけでも。


セラピストが自然回復をリハビリの効果だと勘違いすることで、自分のリハビリの内容を 見直すことがないまま、リハビリを続けていればいずれ自然回復を終わる時期(3ヶ月頃)に来ると、途端に患者の回復速度が落ちます。


もしかするとその頃には回復期病棟や外部の回復期病院などへ患者が転院しているかもしれないので急性期病院のセラピストは自然回復している患者の姿しか知らないかもしれません。

回復期病院のセラピストは自然回復~脳の再構築の時期(発症後3~6ヶ月)の患者に関わることになります。発症後早期に入院してくれば、自然回復を目の当たりにすることになります。

しかし自然回復を過ぎた頃から、運動機能の改善は急に緩徐になります。

アプローチをしたとしてもその変化は(急性期に比べ)わずかです。

患者さんはその変化の遅さ・分かりにくさにじれったさを感じるかもしれません。


急性期で積極的な参加をせず、受動的なリハを受けていた患者さんは、

もしかすると
寝て動かされてれば動くようになる、
ただリハ室で歩く練習をしていれば良くなるという
先入観を持ってしまっているかもしれません。


または逆に動かない現実にもう麻痺側が改善することを諦めてしまっているのかもしれません。

またその時期までに生活場面で麻痺側を使用せず、過ごしてきた方には筋萎縮に加え麻痺肢への運動指令ネットワークの弱化も来している可能性があります。


セラピストは使うことの大切さ、使っていくことで少しずつ起こるわずかな変化を患者さんが実感できるようにフィードバックしていくことが大切です。


わずかな変化を生活場面につなげ、 地道に続けていく。

続けるためにはセラピストの援助が必要です。
わずかな身体や動きの変化を感じ、
生活動作につながる実感を常に持てるような関わりが必要です。



患者さんのWishの達成のために、
Focusした問題が解決につながり、
その変化を患者さん自身が実感できるような課題のDesign


を毎日積み重ねていくことが治療戦略の基盤になります。




最後までお読み頂き、ありがとうございました★

次回は「機能だけなく生活と心を変える」です!!!




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