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【第2話】明確なニードがない方に僕らは何ができるのか?

では、昨日の続き、第2話です。

第1話は ➔ こちらをクリック


ということで、

明確なニードがない方に僕らは何ができるのか?です。


昨日のまとめ:

・ADL全自立、車の運転も可能
・復職もされた
・主訴は右手の使いにくさと違和感



さて、皆さんなら何をしますか?

いきなり右手の運動をしますか?

何のために?
何を目的に?
何をもってゴールは達成されますか?


検査をすれば

・わずかな右手の握力低下(本人曰く、左手の8,9割程度)
・分離運動は可能だが、わずかにゆっくり
・手内筋の弱さあり
・右手の背屈の弱さ

です。上記の弱さも、初めから分かっていたわけではなく、この方(Aさんとします)との当日のやりとりの中で僕も気づきました。


じゃあそれを伝えますか?
右の手と手首が弱いんですよー、と。

で?????

どうするの?

生活に困っていないのに?

仕事もできてるのに?

この方は何を持ってそれを実感するんでしょうか?


筋力を測定して、上がりましたよ−!!!って言えば解決するんでしょうか?

この方は筋力を上げたいがためにリハビリを希望されているのでしょうか?

この方は普段の生活でも意識的に右手を使っており、
当日も自然と左手で字を書く場合にも、
右手が自然と出て抑える場面があったり、
リハビリとして、
わざわざ毎日洗車や家事もして右手も使われているとのことです。

だから単純に廃用、筋力低下として片付けられるものなのかなー、と僕は感じていました。



それだけ使っていても、
2年間、変化のなかった違和感は
不使用による廃用ではないだろう、
と上記のエピソードから考えました。


ただ
「普段の生活で困ったり、できないことはありますか?」

と聞いた時には、
「今は特にないなーーー。」と。


……………じゃあなんでこの方は、それでもリハビリをやりたいんだろう?と

考えました。


違和感、わずかな使いにくさ。

これが本人がどうにかしたい部分のはずです。

脳卒中の後遺症は完全には治りませんよ、と言っても
ご本人の問題は何も解決しません。
脳卒中の運動機能は85%の方に残存すると言われています。

じゃあそれを伝えたら何か変わるんですか?
治りたい、という思いを諦めさせることが僕らの仕事でしょうか?


わずかな握力の弱さ、手指の分離や出力のわずかな遅さ、
これらが違和感の原因ですよー、とお伝えすることも大事かもしれません。

原因となるものが分かることで、
少しは自分の手の使いにくさの理由が納得できるかもしれません。


でも…


この方は2年間、ご自分の右手と付き合ってきて、

そんなこと何となく分かってます。



何度となく、そんなことも言われているはずです。


でもどうにかしたい思いで、リハビリをしたいんです。


アナタには何ができますか?

第3話に続く。


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