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【第5話】明確なニードがない方に僕らは何ができるのか?

では第5話です

第4話は ➔ こちらをクリック


前回は

できないことを繰り返せばできるようになるのか?

という問題提起でした。


僕的にはNOです。



そんなことで良くなったら苦労しないですけど…


この方は脳卒中になられて、2年間色々試行錯誤しました。

それでも
右手の違和感が全く変わらなかったんですね。


困っていることは、特にない。

仕事もできている。


その中でこの人自身の中では
自分自身で違和感の問題に気づきにくいのでは?という仮説が立ちました。


そこで
質問の仕方を変えます。


「病気をしてから、家族の方からよく言われることはあります?」

そうすると、


「そういえば、妻の肩を毎日揉むんですけど、右手の方が弱いって言われるんですよ」


とこんな言葉が返ってきました。

でも第1,2話あたりに書いたように握力は変わりない…

あれ、おかしいな?と考えてたら、

その方から

「一回、肩もみましょうか?」と。



「じゃあ、お願いしまっす!!!!」

と初回の関わりから利用者さんに肩をもんでもらう私(笑)


初回の訪問ということもあり、
うちの訪問ステーションのマネージャー(Ns+PT+介護士免許所有、独身)が同行してましたが、


こいつ…何やらせてんだ?(怒)


と思ったかもしれません…



そして肩をもんでもらうと、
確かに弱い…。


そこで仮説を修正します。

握力を測る際には
手指はDIP・PIPの屈曲力

肩もみでは
MP関節屈曲・母指×四指の対立、つまり手内筋メインではないかと。


そこで、利用者さんの横に置いてあったテレビのリモコンを
DIP・PIP関節伸展位でのMP屈曲にて挟んでもらいました。
(少し古いですが芸人さんの「さぁんぺぃです」)の手。

まずは左手、問題なし。

そして右手、

そのとき



あれっ?」と。

「これできないんだ…」と、病後初めてやれないことがあることに気づけました。

何か物を掴んだりと仕事の場面ではDIP・PIPの屈曲を上手く使って遂行していたんでしょうね。


多関節筋の浅指・深指屈筋でのつかみでは、
手関節・手指の分離が下手になります。

リモコンを持ったまま手首を動かそうとすると指のチカラが抜け、リモコンを挟んでおくことはより困難になりました。(自分的にはこれが検証作業)

手内筋と手首の分離のしにくさ

ここがやりにくさを感じる原因だろうと考えました。



手関節の分離のしにくさは手内筋を上手く使えず、多関節筋で代償をしていると思っていました。

そして効果判定は…

「奥さんへの肩もみで右手が弱い!!」と言われないようにすること★

としました。


この方は、以前のようにバリバリ仕事ができなくなった自分の代わりに仕事を頑張ってくれてる奥さんに感謝をしていましたし、
奥様のフィードバックは遠慮なく、言ってくれそうだったので★

本人の右手ではさむ、つかむという動きの向上は
奥さんの喜びにもなります。


その中で、より良い夫婦関係ができればさらに良いな、と思いその方法を提示しました★


では次は第6話です★
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愛知県の総合病院(療養➔回復期➔急性期➔訪問)➔回復期病院を経て、H26年1月より、名古屋にてキョーワ訪問看護リハビリステーションにて勤務している11年目の理学療法士(PT)です。

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